可変NDフィルターを買って失敗したこと

一眼レフで動画撮影していると、

問題になるのは、NDフィルターが本体に付いていないこと。

仕方がないので、シャッター速度を上げて対応するということをしていたのだけど、

どうしても画にパラパラ感がでてしまう。

改善のために可変タイプのNDを買ってしばらく使っていたのだけど、

どうやら購入すべき物を失敗してしまったようなので、反省文を書くことにする。



可変NDフィルター


可変NDフィルターは滅茶苦茶便利な製品。

数年前に発表されたときは衝撃を受けた。

フィルターを回転させるだけで濃度が変わって、

画面の明るさを調整できるという、素晴らしいフィルターだった。


むかしむかし、プロダクションで働いていたころ、

フィルターの勉強をしようと、会社のフィルターを片っ端から試していたときに、

マットボックスにPLフィルターを入れて遊んでいた。

PLフィルターは反射して白飛びしている部分が、見えるようになったりする

不思議なフィルター。

でも完璧に反射が消えないときも、もちろんあって、

二枚PLフィルターを重ねたら、もっと綺麗に見えるんじゃないかと、

面白半分でやってみたことがあった。

・・・そしたら、画面が真っ黒になった。

可変NDフィルターは、これと同じ原理だと思う。


自分と同じくBMCのカメラを使われていて、憧れである raitankさんのブログに詳しく載ってたので紹介。

可変調整NDフィルター

▶ Light Craft Workshop “Fader ND” ▶ Singh-Ray “Vari-ND” これらのNDフィルターでは、二枚重ねになっているフィルターの片方を回すことで、減光量を1/2〜1/400まで可変調節できます(Light Craft Workshop製Fader NDの場合)。 うおっ!これは便利だ!と飛びつきそうになったところで、例によって「ちょっと待った!」。撮影時には当然のことながら、レンズを交換します。しかも、レンズはそれぞれフィルター径が違います。ということは、これもあの “ニコンFマウント → キヤノンEFマウント・アダプター” と同じように、レンズの本数分、買わないとイケナイのでしょうか?(泣) …ていうか、そもそも減光量可変式のNDフィルターって、どういう仕組みで可変減光できるワケ? と、調べてみたところ、どうやら原理はかなり劇的に単純で、さよならGY-HM100の稿で書いた「円偏光フィルター(CPLフィルター)」を2枚重ねてあるだけらしいのです。 ▶ Make Your Own Variable Neutral Density Filter こちらのDavid氏は上の記事よりさらに詳細に分析・実践していて、彼の原理解説によると… ▶ Making a variable ND filter with circular polarizers ・自然光は直交する2つの方向(垂直と水平)にランダムに振動している。これに対して、どちらか一方にのみ振動している光を偏光という。偏光フィルターは、直交する垂直あるいは水平の光の成分のうち、片方の光を吸収することで、垂直か水平、どちらか一方向にのみ振動する光だけを通すフィルターである。 ・2枚の偏光(PL)フィルターを重ね、それぞれに垂直方向と水平方向の光を吸収させれば、理論的に光を完全に遮断することができる。この状態で片方のフィルターを回転させると、直交からズレた角度分だけ光を通すことができる(これが減光可変NDの原理)。 ところでココに一つ問題が。最近のデジタル一眼はフォーカスや露出計測に使うセンサーの直前に偏光フィルターを用いているため、普通の偏光(PL)フィルターを2枚重ねて使うと、そのカメラ内部のフィルターと干渉して計測できなくなってしまうのだそうで。これを避けるために

www.raitank.jp



amazonで安いNDを買って、それから、


一眼で動画をし始めて、どうしても可変NDが欲しかった自分。

困ったときのお供アマゾンさん。

2年ほど前に購入した可変NDはこちら

New view の pro faderという商品。

購入時で3000円もしなかったと思う。

KENKOのバリアブルNDXという超素晴らしい可変NDと比べると、

なんと十分の一以下で買えた。

これと、sigma 17-50 f2.8 を組み合わせて使っていた。


だがしかし、

フリーとして基本的に自分の機材で撮影するようになって、

最近は、このフィルターの出番が増えてきた。

そしたら少しずつ違和感を感じる場面が出てきたのである。

撮影しているときに、いったいどこにピントが合っているのか、

悩む場面が何度か出てきた。

フォーカスを回しても回しても、ピタっと思い通りに来ない。

でもなんとか、自分を誤魔化して使っていた。



懲りずにもう一枚安いNDを買って


上の安いアマゾンで買ったフィルター。

それでも明るさを調整するというお役目は、何とかこなしてくれていたので、

レンズ交換をしたときに付け替えるのが面倒くさくなって、もう一枚購入。

二枚目に買ったのはこちら。

またまたamazonで購入した。

K&F の 可変NDフィルター という商品。

・・・しかしこれは上のフィルターよりも顕著に悪かったように思う。

画のぼやけ方もきついし、またかなり濃度を挙げたとき、

画面の暗くなるとこと、明るいとこのムラが酷かった。

とりあえずサブのフィルターとして使うことに。



これではだめだと思った


先日ちょっとシビアな撮影をすることになって、

上記二枚を別々のレンズに付けて撮影していたのだけど、

どうにもこうにも画がシャープにならない場面に出会った。

望遠だと特にピントが合わない。

4Kカメラを使っているのに、これではヤバイなと思い始めて、

いつものように悩みのサイクルに突入してしまった。

こんなことでは、一生いい撮影者にいつになっても、

なれないんじゃないかと悩み悩んだ。。。。



高い可変NDはどうなのか


可変NDフィルターの高級品は画のぼやけ方や、色のムラはどうなのか、

ちょっと調べてみた。


画の雰囲気が好きで、しょっちゅう見ている Ryoya Takashimaさんの動画で、

可変NDの比較をされていたので参考に見てみた。

Ryoya takashimaさんはおしゃれな料理動画をあげられてます。

オシャレだなーといつも思って見ています。

上の比較動画や、googleで色々調べてみて、自分なりに結論が出たのですが、

可変NDは画のぼやけや、色むら以外にも、色が傾いたりして、

結構シビアな商品な気がしてきました。

細かく画を見ていくと、どうしても納得できない場面が出てきそうです。



結局複数の個別のNDフィルターを買った


結論を申し上げますと、

面倒くさくても、微妙な濃度にできなくても、必要な濃度を都度都度付け替えることにして、

ND8、ND16、ND64と三枚を購入した。marumiの製品で決定。


自分のお小遣いと、実用性でこうなった。

駆け出しのフリーランサー。お金はない。

なるべく失敗しないように、事を進めなければならないのだ。。。と言い聞かせた。

unskillful's blog

駆け出しの 映像制作フリーランサー 日々の備忘録

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